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やさしくて注意深い気持ち。
時々、筋膜をリリースした時ってどんな感覚ですか?って聞かれます。正直なところ、どの様にお答えしたら納得して頂けるかしら>_<、と心細くなります。何故なら、私にとってその答えは一つではないし、本当の意味では言葉には出来ないかもしれないと思っているからです。

筋膜リリースする時、大前提として、筋膜が癒着していたり、拘縮していたり、全体がどんよりと疲労していたり、ともかく何かしらの問題を抱えている筈です。するとその内容によってリリースするためのアプローチが違ってきます。課題が違うので解き方も違うし、答えも違います。それに指先や手のひらから伝わる筋膜の不具合の手触りは千差万別で、リリースされていく時の筋膜の感触も本当にさまざまなのです。

…ある時は、絞りっぱなしで放ったらかしのまま乾いてしまったタオルにキレイなお水がみるみる含まれていって、さっきまでバキバキって音がしそうだったのに、同じ繊維の筈なのに、突然その水分でふっくらしてしっとりしてしかもトロッとしてしまう感じ。

例えばテレビで見た揖保の糸の造り方、最後には職人さんの手の中でばらけてゆく一本一本のおそうめんのように、縦方向にがっちりとくっついていた筋膜が、剥がれてほぐれて、しかも自立していく感じ。

これって自分以外の人に通じる?と本気で不安になります。でもその感覚は私にとって「そーなのそーなの仰る通りなの><、どうぞお好きなだけ座布団持ってって〜^^/。」と相手の手を握りたくなるほど、ピッタリ言い得ていたりするのです。

思うに「その感覚」は、その人の生きてきた経験の中で得た五感の使い方、それを使ったエピソードのひとつまたは複数のものと重ね合わせることで確認したり納得できるものはないかと思います。

なのでやっぱり、おろおろと説明しつつも、言葉ではなく、ご自分でその感覚を実感されることをおすすめしてしまうのです。


ところで、先日かのこちゃんという霰糖をご紹介しましたが、あの一粒を味わう時の感覚、やさしくて注意深い気持ち、それは私が筋膜リリースする時、いつもここに戻ろう、と心がけているホームポジション的感覚、とほぼ同じです。決して、ぎゅっ、て乱暴に捕まえようとしないこと、でも見失わないこと、そして溶けていくまで急がないこと。リリースする時の心持ちは、繊細な御菓子を頂く時ととっても似ているなーと思っているのです^^。


明日のブログお休みします。定休です。4日坊主じゃないですよー、^^/。

ぽぽリリ
author:ぽぽリリ(たんぽぽリリース), category:ぽぽリリのつぶやき, 23:20
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