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やってみるか、みないか。
私の太極拳の先生、リリー先生(仮名、リリースではなくお花のリリーです^^)が練習の時ほぼ毎回口にする訓辞で、站椿(タントウ)をやったほどの功夫だから、というのがあります。 ざっくりいうと「站椿しないで上手くなる、っていう近道はないです(きっぱり^^/)」というありがたい教えです。

站椿は太極拳のはじめの一歩的な練習方法で、練習を始める前の太極拳的ウォーミングUPにもなるし、日々の生活のどの瞬間にも行えるし使える、精神的・体の使い方的鍛錬方法というか技術です。ちなみにリリー先生は、ホントにどこでも始めて、あっという間にその境地に(目撃経験何度も有り)。主な目的は「これから練習始めるから (大事なことに取り組むから)とりあえずアタマの中静かになってね、気持ち落ち着いてね、身体の方もそのつもりになってね」と、自分に言い聞かせて準備することです。…と私は思って練習しています/^^。

練習中の見た目はいたってシンプルです。何しろ、ただただひたすらひたすら気が済むまで、頭の中が安らかで静かになるまで、その静けさがおなかに下りてくるまで、ただ「立つ」のです。いろいろ細かくて具体的な要求はあるのですが、言ってしまえばそれだけ。達人ほどその状態になるまでの時間は短いらしいです。しかもどんな状況でも。でもこれ、今やって今できるは先ずない、と言い切れるほど、難しいです。
リリー先生曰く、その感覚を身につけるまで「まぁ早くて4年?でも普通はもっとかかっちゃうかもね〜^^〜、しかも毎日やって」という程です。><。

救いは「必ず何処で何時に何分間、というルールはない」ということ。
どこでもいいし、いつでもいいし、何分でもいいのです。

とは言うものの、電車を待つ間と始めてはみても、10分位では何にも下りてこないこともしばしばです。でも車来も来たし今日はここまでにしておこう/^^/^^、私の場合そんな日の方が多いぐらいです。あ、でも今日はその難しさと奥深さを詳しくご案内しようとしている訳ではありません。

初めてリリー先生からこの話を聞いたとき、頭が安らかになるというより、ぼんやりしたのを覚えています。まず思い浮かんだのは「えーと、4年て何日だっけ?閏年って一日多いのだったかしら?」でした。

答えは1461日(閏年は366日)。

あれから、とっくにその数字を超える年月が経ちました。
正直なところ未だにそれが手に入ったとは思えないし、この先そんな日がほんとに来るのかも判らないのですが、いまのところひとつだけ続けてきてよかった^^、と言えることがあるとしたら、あの時始めていなかったら、四年なんてムリ><、だと決めて一日目を始めていなかったら、自分にだけは近道があるのではないかと余所見ばかりしていたら、1461日目は永遠に来なかった。そしてきっとずーっとずーっとリリー先生がこの話をする度に、心のどこかに見つけられないトゲが刺さっているような、まさに落ち着かないキモチで練習していたのぢゃないかしら?と、思うようになれたことです。


明日のブログお休みします^^/。

ぽぽリリ
author:ぽぽリリ(たんぽぽリリース), category:ぽぽリリTaichiへの道, 21:52
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